チャック全開で電車に乗ってて恥ずかしい思いをした師範です.あ,リュックの話です.
今日は気分転換ということで,キベリハムシ Oides bowringiiが見られるポイントに寄ってから大学に向かいました.
キベリハムシといえば,虫屋なら誰もが知っている美麗種ですね.
分布についてだとか,帰化昆虫だとか,単為生殖するだとかいうことはいろんなところでさんざん書かれていますし,
面倒くさいのでその詳細については他のサイトにおまかせしましょう.
ここではキベリハムシの探し方のコツを紹介します.
−食草であるサネカズラ(別名ビナンカズラ)の探し方−
どのハムシを探すにもそうですが,まず餌となる植物を見分けられるようになることが必要です.
これがキベリハムシのホスト,サネカズラです.
サネカズラ |
一見特徴のなさそうな植物ですが,慣れれば瞬時にわかります.
つる性の植物で,林縁の木やフェンスに巻きついてることが多いですが,地面を這っていることもあります.
実がついていれば簡単に同定できますが,よくわからないときは葉を手ですり潰してみるといいかもしれません.サネカズラならネバネバするはずです.
ちなみにサネカズラは常緑なので,植物自体を探すのは冬季の方が簡単だと思います.
−卵塊の探し方−
キベリハムシは卵越冬をするので,あらかじめ冬季に卵塊を見つけておくと,暑い真夏に成虫を探し回る必要がなくなって採集がちょっと楽になります.
卵塊は蔓と葉の分かれ目のようなところに産み付けられていることが多いです.
卵塊の写真はこのブログの過去の記事にのせてあります(師範の単独ゼミ5).
蔓と同じような色をしているので,最初は見つけにくいと思います.
卵塊の表面に小さな穴がたくさん空いているのは,すでに抜けたあとのものです.
−幼虫・成虫の探し方−
幼虫と成虫は葉の表面にいるので,ホストさえわかれば探しやすいです.
六甲山系では,場所によってはサネカズラにたくさんの食痕がついているので,それを頼りに目視なりビーティングで探します.
成虫は大型で美麗なので,いたらすぐわかります.
幼虫も終齢くらいになると,ブルーメタリックの模様があってよく目立ちます.
時期については,幼虫が4月から5月頃で,成虫が6月下旬から8月頃です.
稀に9月以降に野外で成虫がいることもあります.
6月上旬くらいには地中で蛹化するので,その時期はぱったりと姿がなくなります.
キベリハムシ雌成虫 |
さて最後に,この記事内にはキベリハムシ成虫の写真が2回出てきましたがわかりましたか?
言われる前に気づけた方は虫屋です笑.
言われる前に気づけた方は虫屋です笑.
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