2016年5月29日日曜日

昆虫相調査

右足に謎の傷跡ができた師範です.

今日はN宮自然保護協会やO阪昆虫同好会の方と一緒に,某市の昆虫相の調査に行ってきました.
一応私は甲虫担当として出動しました.
あまり詳しくは書けませんが,希少な昆虫も多少いるようでした.
ただ畑とかが少なく,そういうところにいる種は採りにくい感じです.
同定の難しい種もちょっと採れたので困りましたね…
たとえばこんなやつ↓

上翅が暗赤色のアンペ♀

この仲間は,雌では受精嚢内?の刺状構造が分類形質の一つとされています.
(文献にはよく"雌貯精嚢"と書かれていますが,貯精嚢は雄体内にある器官なので,おそらく受精嚢のことかと思われます.)
まあ普通種のような気がしますが,類似種があまりにも多いので,私のようなコメツキ初心者にはAmpedusの一種としか言えないです.

〈追記〉
解剖して刺状構造の顕微鏡写真を撮ってみた.
小さい突起が並んでいるのがわかる.

2016年5月28日土曜日

りんの単独ゼミ3 兵庫某公園のアオヤンマ

ブログの書き方をもう少し綺麗にしたいと思いつつ、
毎回書き殴りになって写真とかバラバラになっている、
りんです。

サラサ2/3個体ショックを癒すため、
未成熟アオヤンマを採集しに某公園に行ってきました。
某公園では師匠や理学部の先輩から6月中旬〜7月は
少なくなると聞き、急ぎでした。

トンボの面白いところは、
未成熟と成熟、老熟で色調が変化するため、
同種でも変異とは別に楽しめる部分があります。

さて、当日現地に午前中に着き、
池を見てみるとヨシの間を縫う様に飛ぶやつが…







未成熟アオヤンマです。
まだ複眼が謎めいた模様をしており、身体が若草色です。
多くのヤンマに見られる腹部のくびれはなく、
近縁種であるネアカと同様に寸胴な体型です。
しかし、飛翔中は細長く実際より大きく見え、
静止中に比べかなりかっこいい…!

アオヤン雄3、クロギン雌1を採集し2時頃撤退。

 

まだまだ飛んでましたが、
6月入ってからまた楽しむことにしました。



2016年5月25日水曜日

師範の単独ゼミ10 武庫川中流域

師範です.
22日は武庫川中流域らへんで研究材料のサンプリングをしていました.
河原にはスッポンがひっくり返ってジタバタしていてびっくりしました.
趣味の甲虫類も少し採りました.

採集品の一部
右下の巨大な甲虫がナミテントウ

ついでに採れたサラサヤンマ

◆アイヌハンミョウ Cicindela gemmata aino
環境省RL準絶滅危惧
◆アオグロヒラタゴミムシ Agonum chalcomus
兵庫県が模式産地の一つとされている
◆ルリヒラタゴミムシ Dicranoncus femoralis
ブルーメタリックのエリトラを持つ美麗種
◆アトボシアオゴミムシ Chlaenius naeviger
昼間でもよく活動しているゴミムシ
◆ノグチアオゴミムシ Chlaenius noguchii noguchii
河原の石を起こすと素早く逃げまわる
◆キガシラアオアトキリゴミムシ Calleida lepida
グリーンメタリックのエリトラを持つ美麗種
◆ベーツホソアトキリゴミムシ Dromius batesi
ビーティングで落ちた
◆クロバネアリガタハネカクシ Oedechirus lewisius
この種も体内にペデリンを持つのだろうか?
◆シリホソハネカクシ族の一種 Tachyporini gen. et sp.
この手のやつは分類屋じゃないと厳しい
◆チビヒゲナガハナノミ Ectopria opaca opaca
こんな名前だが,ナガハナノミ科ではなくヒラタドロムシの仲間
◆アワツヤドロムシ Zaitzevia awana
河川の日当たりの良い場所で採れた
◆コイチャコガネ Adoretus tenuimaculatus
即リリース,さようなら
◆ヒメビロウドコガネ Maladera orientalis
類似種が多いグループなので一応持ち帰ってしまうが,なかなかアタリをひかない
◆アカガネチビタマムシ Trachys tsushimae
ウツギ叩くたびに落ちてきた
◆マメチビタマムシ Trachys reitteri
ヤブマメみたいなのを叩いたら落ちてきた
◆クズノチビタマムシ Trachys auricollis
名前の通りクズにつくタマムシ
◆サビキコリ Agrypnus binodulus binodulus
地味な色彩のド普通種コメツキ
◆シロオビチビサビキコリ Adelocera difficilis
上翅には被毛によって作られた模様がある
◆アカハラクロコメツキ Ampedus hypogastricus hypogastricus
冬季はよくマツ類にいるのを見るが,今回は飛翔していたところを捕獲
◆クロアシブトコメツキ Podeonius mus
甲虫図鑑によると,背面にオパール状光沢があるとのこと
◆クシコメツキ属の一種 Melanotus sp.
いわゆるMelanotus亜属(各亜属を独立属とする意見もある)
◆ヨツモンミズギワコメツキ Migiwa quadrillum
ミズギワコメツキの仲間は河原などで見られる
◆オオハナコメツキ Platynychus nothus
ハナコメツキの仲間は前胸腹板突起が短く先端は裁断状になる
◆コクロヒメテントウ Scymnus posticalis
本属中もっとも普通であろうテントウ
◆アミダテントウ Amida tricolor
アオバハゴロモなどを捕食するらしいが,ナガバヤブマオを食べるという観察例もある(谷ほか,1997)
◆フタモンクロテントウ Cryptogonus orbiculus
上翅には中央やや後方に一対の橙色斑を具える
◆ナナホシテントウ Coccinella septempunctata
ド普通種
◆ヒメカメノコテントウ Propylea japonica
背面の色彩には変異がある
◆ナミテントウ Harmonia axyridis
上の写真を見てわかる通り,かなり大型の甲虫
◆ベニモンアシナガヒメハナムシ Augasmus coronatus
いつの間にか属が移されてる件
◆ヒメマキムシ Stephostethus chinensis
かなり微小で体長約1.7mm
◆ マメヒラタケシキスイ Epuraea paulula
この属は今年になって再検討の論文(Hisamatsu,2016)が出ているが,文献が手に入っておらず確認できていない
◆キボシコオニケシキスイ Cryptarcha longipennis
アキニレの樹液にいたが,少ない種だそう
◆ヨツボシケシキスイ Librodor japonicus
実は大あごに性的二型があったりする(Okada & Miyatake,2004)
◆ムナビロオオキスイ Helota fulviventris
次種に似るが,この種群のレビジョン(Lee,2007)を見ると,ムナビロでは上翅の2-4条が曲がりくねることで区別されるらしい
◆ヨツボシオオキスイ Helota fulviventris
翅端の形状で雌雄を見分けられる
◆ケシコメツキモドキ Microlanguria jansoni jansoni
コメツキモドキにしては小さいやつ
◆ニンフジョウカイ属の一種 Asiopotabrus sp.
Asiopotabrus亜属ということしかわからない
◆クビボソジョウカイ Hatchiana heydeni
普通種
◆フタモンヒメナガクチキ Microtonus dimidiatus
上翅肩部に赤斑のあるナガクチキ
◆クロヒメハナノミ属の一種 Mordellistena sp.
トケジクロヒメのような気がするけど自信がない
◆サトウヒメハナノミ Falsomordellistena satoi
赤い頭部と上翅肩部の赤斑か特徴
◆クロフナガタハナノミ Anapsis marseuli
ハナノミではなくハナノミダマシの仲間
◆ホソクビアリモドキ Anthelephila bramina coiffaiti
もっとも普通に見られるアリモドキ
◆ヒシカミキリ Microlera ptinoides
シルエットがヒメヒラタムシに似てるのは気のせいだろうか
◆キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris
本種に産卵されてしおれたヨモギがたくさんあった
◆キイロナガツツハムシ Smaragdina nipponensis
何にいたか忘れた
◆バラルリツツハムシ Cryptocephalus approximatus
きれいな色のド普通種ハムシ
◆ドウガネツヤハムシ Oomorphoides cupreatus
タラノキにいた
◆ムネアカキバネサルハムシ Pagria consimile
従来"ヒメキバネサルハムシ"とされていたものには,本種など4種類が含まれていたらしい(今坂・南,2008)
◆マダラアラゲサルハムシ Demotina fasciculata
地味な色彩のサルハムシ
◆リンゴコフキハムシ Lypesthes ater
採った時は白い粉に覆われているが,酢エチで〆たらいつもそれがとれてる
◆ヨモギハムシ Chrysolina aurichalcea
飛翔力の弱いハムシ
◆クワハムシ Fleutiauxia armata
雄では触角間にラッパの先みたいな謎の構造物がある
◆ハラグロヒメハムシ Calomicrus cyaneus
お気の毒な名前のハムシ
◆ムナグロツヤハムシ Arthrotus niger
背面全体が黒色の個体だった
◆オオバコトビハムシ Longitarsus scutellaris
オオバコにつく微小ハムシ
◆オオアカマルノミハムシ Argopus clypeatus
ボタンヅルのビーティングで落ちた
◆アケビタマノミハムシ Sphaeroderma akebiae
アケビを叩いたら落ちてきた
◆カメノコハムシ(卵)Cassida nebulosa
河原に1株だけあったシロザで卵を確認
◆イノコヅチカメノコハムシ Cassida japana
ヒナタイノコズチの葉上にいた
◆ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster
即リリース,さようなら
◆ウスモンオトシブミ Apoderus balteatus
キブシのビーティングで落ちた
◆カシルリオトシブミ Euops splendidus
本属の雌成虫は,揺籃の葉の分解を助ける共生菌を持つことで知られる
◆ヒレルホソクチゾウムシ Sergiola hilleri
ウツギを叩くと,アカガネチビタマとともに落ちてくる
◆コフキゾウムシ Eugnathus distinctus
クズのビーティングで落ちた
◆イチゴハナゾウムシ Anthonomus bisignifer
ノイバラにたくさんいた
◆エゾヒメゾウムシ Baris ezoana
ヨモギにつく,背面が真っ黒のヒメゾウ

2016年5月23日月曜日

湿地の宝石

お久しぶりです さっとんです。
弾丸旅行で長野に行ってきました。


夜行バスに乗って
やってきました長野駅!


ここからバスに乗って
目的地に到着

水芭蕉の生える湿地帯


さっそく長靴に履き替えて
とっつにゅう!

すぐに何かが足元から這い出した。

やつだ!!


オオハンミョウモドキ Elaphurus japonicus
望遠レンズを持っていなかったので持ち帰って撮影したもの

憧れだったハンミョウモドキ!
感無量です。



宝石が散りばめられたようなエリトラ!!!
たまんないっす!

研究が忙しくて疲労困憊でしたが
こいつを手にして吹き飛びました。

その後数頭採集できたので、
蕎麦で打ち上げ。


次はエゾハンミョウモドキだ!








神戸市の某谷津で


りんです。
サラサヤンマを採集するために、5/16、22に某谷津に行きましたが...

5/16はタベサナエを採集できた程度で、サラサヤンマのヤゴ殻を多数確認。
しかし成虫を見ることはできず、2時頃に撤退しました。

5/22は農学部のI氏、H氏と共に採集に行き...



「サラサヤンマ雄を2/3個体採集」

2/3個体?
頭ハネです。麻雀じゃありません。
I氏は3雄1雌、H氏は1雄1雌、りんは雄2/3個体。

案内したのにこのザマであります。悔しい。
また今週行って参ります。

ちなみにサラサ以外にはI氏が大型のサナエを採集(何かは不明)、
私はフタスジサナエを採集しました。

2016年5月11日水曜日

カツラネクイバラバラ事件

5/8日曜日に、師範に某湿原を案内してもらったりんです。

周辺も含めてムカシヤンマ、サラサヤンマの記録があったのですが、
時間帯が悪かったのか?空振り。
カツラネクイハムシを採集してそこを後にしました。













その後は昨年アオマダラタマムシを採集したポイントまで山をハイキング!
カワトンボがたくさんいる以外にはめぼしいトンボもおらず、
タマムシポイントについてもタマムシをおらず..


エンマムシ、ミドリカミキリ、道路横断中のマイマイカブリを採集しただけに




あーいい汗かきましたわー(棒

それでも、湿原はいい環境で昨年ハッチョウトンボもたくさんいたようなので、
また日にちを開けて行ってみたいと思いました。

そして帰宅して気づいたこと、
それはエンマムシとカツラネクイを同じチャック袋に入れてしまっていたということ。
1頭はバラバラ、2頭は仲良く右上翅が外れているという無惨な状態に..




2016年5月10日火曜日

師範の単独ゼミ9 ゴールデンウィーク採集

師範です.
ゴールデンウィーク後半は三田のとある池へ行ってきました.
残念ながら狙ったターゲットは仕留めることができませんでした.
写真とともに,この日見られた甲虫類を記録しておきます.

ヒゲナガハナノミ
カツラネクイハムシ 
アシナガオトシブミ

◆ハネビロアトキリゴミムシ Lebia duplex
ビーティングしてるとアトキリゴミムシ類がよく採れる
◆ジュウジアトキリゴミムシ Lebia retrofasciata
上翅の斑紋には変異が見られる
◆ベーツホソアトキリゴミムシ Dromius batesi
甲虫類には,ベイツ型擬態の発見者でもあるH. W. Batesに献名された種が結構いる
◆アカバトガリオオズハネカクシ Platydracus brevicornis
最近アカバハネカクシから和名が改称された
◆メダカハネカクシ属の一種 Stenus sp.
はっきり言ってこの属は手に負えない
◆ヒメキノコハネカクシ属の一種 Sepedophilus sp.
手元にレビジョンが揃ってないので同定を断念
◆オオセンチコガネ Phelotrupes auratus auratus
飛びまくってた
◆フトカドエンマコガネ Onthophagus fodiens
獣糞に集まっていた
◆ウスチャコガネ Phyllopertha diversa 
即リリース,さようなら
◆キスジコガネ Phyllopertha irregularis
飛んでるところをはたき落とした
◆ヒゲナガハナノミ Paralichas pectinatus
幼虫が水生なので水辺に多い
◆チビマルハナノミ属の一種 Cyphon sp.
湿地にいた
◆マルヒメツヤドロムシ Zaitzeviaria ovata
採集品の中で最小
◆アカガネチビタマムシ Trachys tsushimae
ウツギによくいる
◆ニホンベニコメツキ Denticollis nipponensis nipponensis
まあまあきれいなので許せる普通種
◆キバネホソコメツキ Dolerosomus gracilis
触角が細長いコメツキムシ
◆ヒラタクロクシコメツキ Melanotus correctus correctus
体は黒褐色でやや平たく,触角2+3節が4節より短い
◆ヒメヒラタムシ Uleiota arbora
私の首にまとわりついていたところを捕獲
◆クロヒメテントウ Scymnus japonicus
色彩は一見ババヒメに似ているが,本種はPullus亜属で,腿節線に囲まれた領域の点刻が不均一となる
◆カメノコテントウ Aiolocaria hexaspilota
つかむと朱色の防御物質を出し,これを舐めるとちょっと苦い
◆ナナホシテントウ Coccinella septempunctata
種小名の"septem"は"7つ","punctata"は"斑点のある"という意味
◆ニンフジョウカイ属 Asiopotabrus spp.
少なくとも1種はAsiopotabrus亜属
◆クビボソジョウカイ Hatchiana heydeni
普通種
◆クビアカジョウカイ Lycocerus miekoae
湿地で溺れていたところを救出
◆ヒメジョウカイ Lycocerus japonicus japonicus
全ての爪が二裂状になるのが特徴
Scaphidema sp.
この属のゴミダマのはずだが,該当する種が見当たらない
◆アカガネハムシダマシ Arthromacra decora
美麗種だがハズレ感が漂う
◆フタオビノミハナカミキリ Pidonia puziloi
別名フタオビヒメハナカミキリ
◆カツラネクイハムシ Donacia katsurai
希少種とされているが,場所によってはわいてる
◆トゲアシクビボソハムシ Lema coronata
中脛節内縁に棘を持つ
◆マダラアラゲサルハムシ Demotina fasciculata
地味な色彩のサルハムシ
◆ムナキルリハムシ Smaragdina semiaurantiaca
どこにいたか忘れた
◆フジハムシ Gonioctena rubripennis
今回もやや黒化した個体が見られた
◆ムナグロツヤハムシ Arthrotus niger
色彩変異のあるハムシで,ここで見たのは背面全体が橙黄色のタイプだった
◆ルリマルノミハムシ Nonarthra cyanea
訪花性のあるハムシ
◆ツブノミハムシ Aphthona perminuta
またいた
◆アシナガオトシブミ Phialodes rufipennis
前脚に性的二型があり,雄では長い
◆ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster
上翅が褐色の個体だった
◆イチゴハナゾウムシ Anthonomus bisignifer
ノイバラにいた

2016年5月4日水曜日

師範の単独ゼミ8 大阪北部

師範です.
この間の土曜日,大阪北部へ採集に行ってきました.
寒くもなく暑くもなく,ちょうど良い気候でした.
一応この日見られた甲虫類を記録しておきますね.



◆ニワハンミョウ Cicindela japana
この日見たハンミョウは全部ニワだった
◆マヤサンオサムシ Carabus maiyasanus maiyasanus
死んでた
◆ヤホシゴミムシ Lebidia octoguttata
樹上性の美麗種
◆オオヨツアナアトキリゴミムシ Parena perforata
別名オオミツアナアトキリゴミムシ
◆フタホシアトキリゴミムシ Lebia bifenestrata
ちょこまかしてた
◆ヒメミズギワヨツメハネカクシ属の一種 Lesteva sp.
ヒメドロと一緒に採れた
◆セスジハネカクシ Anotylus cognatus
獣糞に集まっていた
◆ヒゲブトハネカクシ属の一種 Aleochara sp.
このグループはホント同定難しい
◆センチコガネ Phelotrupes laevistriatus
写真に撮ってあげた
◆ウスチャコガネ Phyllopertha diversa
どこにいたか忘れた
◆コアオハナムグリ Gametis jucunda
大阪はオキナワコアオ(アオヒメハナムグリ)の記録もあるが,ただのコアオだった
◆マルヒラタドロムシ Eubrianax ramicornis
小川が流れるそばの樹上にて採集
◆マルヒメツヤドロムシ Zaitzeviaria ovata
鼻息で飛んでいくサイズ
◆ナガタマムシ属の一種 Agrilus sp.
雌だったので種同定を断念
◆ヒラタチビタマムシ属の一種 Habroloma sp.
ヒラタかヒメヒラタだが,比較標本がないのでどっちなのかよくわからない
◆ニホンベニコメツキ Denticollis nipponensis nipponensis
普通種
◆アカハラクロコメツキ Ampedus hypogastricus hypogastricus
数少ない同定可能なアンペ
◆ヒラタクシコメツキ Melanotus koikei
同定の厄介なグループだが,本種は前胸腹板突起の形状から同亜属の類似種と区別できる
◆ウスバキスイ Cryptophagus cellaris
キスイムシの中ではよく見るほう
◆クロモンキスイ Cryptophagus decoratus
図鑑同定ではヨツモンキスイに落ちたが,現在クロモンのシノニムとされているらしいのでこれに従った
◆コクロヒメテントウ Scymnus posticalis
幼虫がカイガラムシに擬態することで知られる
◆ヒメアカホシテントウ Chilocorus kuwanae
ミカドテントウだったら嬉しいが,どうみても残念な赤斑がある
◆ナナホシテントウ Coccinella septempunctata
おなじみのやつ
◆ナミテントウ Harmonia axyridis
近くにマツはなかったので,とりあえずクリサキではなくナミテンとした
◆ジョウカイボン Lycocerus suturellus luteipennis
この属の文献を持ってないので,西日本亜種でいいのか自信がない…
◆ヒメジョウカイ Lycocerus japonicus japonicus
ビーティングで結構落ちる
◆セボシジョウカイ Lycocerus vitellinus
即リリース,さようなら
◆ニンフジョウカイ属の一種 Asiopotabrus sp.1
このグループはTakahashi(2012)のモノグラフを見ても難しい
◆ニンフジョウカイ属の一種 Asiopotabrus sp.2
sp.1より薄い色をしている
◆ケシジョウカイモドキ Dasytes vulgaris
ニセケシではなさそう
◆ツマキアオジョウカイモドキ Malachius prolongatus
特にジョウカイに似ているわけでもない
◆チャイロヒゲボソコキノコムシ Eulagius irregularis
個人的に初採集
◆アカガネハムシダマシ Arthromacra decora
アオハムシダマシ属図鑑(今坂,2006)で調べてこれに落ちた
◆ナガハムシダマシ Macrolagria hirsuta
あまりハムシには似ていない
◆ムナビロアカハネムシ Pseudopyrochroa laticollis
雌だったので頭部の独特な構造が見れず残念
◆タカオヒメハナノミ Falsomordellina takaosana
ヒメハナノミ族の同定は難関だが,後跗節の段刻があること,小あごひげ末端節の形,触角の第4節が最長であることから本属に落とすことができた
◆クロフナガタハナノミ Anapsis marseuli
ハナノミではなくハナノミダマシの仲間
◆モモブトカミキリモドキ Oedemera lucidicollis lucidicollis
後腿節に性的二型があることで有名
◆キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens
一見ハムシに見えなくもない
◆チャイロヒメハナカミキリ Pidonia aegrota aegrota
目立った斑紋のないピドニア
◆シロオビゴマフカミキリ Falsomesosella gracilior
個人的に初採集
◆キイロクビナガハムシ Lilioceris rugata
この仲間のハムシは単子葉食
◆キイロナガツツハムシ Smaragdina nipponensis
うちの大学にもよくいる
◆バラルリツツハムシ Cryptocephalus approximatus
持ち帰って一応確認するも,ルリツツではなかった
◆クロボシツツハムシ Cryptocephalus signaticeps
テントウっぽい模様のハムシ
◆ムシクソハムシ Chlamisus spilotus
まさに虫の糞
◆ドウガネツヤハムシ Oomorphoides cupreatus
ホストとは関係ない木から採れた
◆マダラアラゲサルハムシ Demotina fasciculata
チャの害虫
◆トビサルハムシ Trichochrysea japana
四国まではオキナワトビサルも記録されているが,ここのはたぶん普通のやつ
◆フジハムシ Gonioctena rubripennis
やや黒化した個体もいた
◆クロウリハムシ Aulacophora nigripennis nigripennis
ウリ科の害虫
◆クワハムシ Fleutiauxia armata
クワというかいろいろな植物につく
◆ルリバネナガハムシ Liroetis coeruleipennis
保育社の甲虫図鑑(木元,1984)ではホストがクヌギとなっているが,だいたいスイカズラにいる
◆イタドリハムシ Gallerucida bifasciata
これを見ると毎年初夏を感じる
◆フタホシオオノミハムシ Pseudodera xanthospila
サルトリイバラで採集
◆ツブノミハムシ Aphthona perminuta
ビーティングでよく落ちる
◆キバネマルノミハムシ Hemipyxis flavipennis
たまに見かける
◆カシルリチョッキリ Rhodocyrtus assimilis
小さいが美麗種
◆ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster
即リリース,さようなら
◆エゴツルクビオトシブミ Cycnotrachelus roelofsi
エゴノキに揺籃をつくっていた
◆ヒゲナガホソクチゾウムシ Pseudopiezotrachelus placidus
たしかフジで採れた
◆ヒラズネヒゲボソゾウムシ Phyllobius intrusus
左右合わせた上翅端がほぼ直角になることが特徴
◆カシワクチブトゾウムシ Nothomyllocerus griseus
最近この属に移された
◆シギゾウムシ属の一種 Curculio sp.
小型のシギゾウはやはり難しい…
◆イチゴハナゾウムシ Anthonomus bisignifer
バラ科の花に多い

2016年5月1日日曜日

最西端の島で

最近調査続きでボロボロのさっとんです。
3月に日本最西端にある与那国島に行ってきましましたので簡単にまとめました。

この島には、僕が日本産糞虫で最も憧れる種類が生息しています。
そいつの生息する環境はこんな感じ。


早起きして犬糞をかき集め、この空き地に置いておくと...

じゃん!!




飛んできました〜
キラッと緑色に光る前胸背を見つけた時はそりゃあもう涙が出るほど感動!

ポイント選びからトラップの置く位置まで自分自身で考え、
見事採集することができたのが本当に嬉しかったです。

あとは与那国の写真をだらだらと






また違う季節に行きたいです。