2016年12月31日土曜日

年納め採集

久々の出動となりました、りんです。
今回は以前から採集したいと思っていた北関東のマヒマヒカブリです。
K庵氏をお誘いすると、快く乗ってくださり、
運転までしていただきました。
ありがとうございます。

場所は餃子県、河川敷でマヒマヒ、クロナガ(K庵氏はオオヨツも)を採集し、
レンタカーをお返しした後は餃子を堪能して岐路につきました。
本場だけあって、焼き餃子美味でした。

写真は採集したマヒマヒカブリ。
蒼色から緑がかった個体まで、綺麗です。



2016年最後に

今年ももう終わりです.
今年の私の活動はクリスマス単独採集会が最後になりましたが,マルトゲムシの一種 Horiella sp.が1つ採れただけに終わりました.
仕留め損なった獲物がけっこうありましたが,それでも虫屋として多少はレベルアップできた一年でした.



では良いお年を!

2016年11月27日日曜日

甲虫学会@大阪

師範です.
さっとん氏と一緒に甲虫学会に参加してきました.
分類関係の話はこういう時じゃないと聞けないので勉強になりました.

2016年10月17日月曜日

師範の単独ゼミ19 たまには運動

師範です.
最近は運動不足なので,時間がある時は運動するように心がけています.
どんな運動かというと,川に沿って黙々と山を登り続け,源流部付近まできたらピッケルでその脇の斜面をひたすら掘るというものです.
脚力と腕力と精神力が一度に鍛えられてオススメです.
昨日はこの川の上流を目指しました.


下の写真がその川の源流部付近.標高でいうと200m以上登ったところです.


探す気はなかったのですがたまたま運動のついでにこのような虫が見られ,せっかくなので摘んで帰りました.

いた甲虫の一部

モリモトメクラチビゴミムシ基亜種 Stygiotrechus morimotoi morimotoiが見られたのは嬉しかったです.ゴミムシは他にセダカコミズギワゴミムシ Elaphropus nipponicusやクビナガゴモクムシ Oxycentrus argutoroidesなどがいました.写真右のモリヒラタはたぶんハコネかウスグロのどっちかです.写真上のアリヅカムシはムネトゲアリヅカムシ上族 Batrisitaeの一種と思います.そのほかもろもろ見られました.
また機会があれば運動しに行きたいと思います.

2016年9月26日月曜日

師範の単独ゼミ18 メクラチビ

師範です.
週末はチビゴミを掘りに行ってきました.
先週は天気が悪かったので,久しぶりの出動という感じです.

ムコガワメクラチビゴミムシ

まずこちらはムコガワメクラチビゴミムシ Trechiama expectatus
写真では伝わりにくいですが虹色光沢を伴う透明感のあるエリトラ,地下での環境に適応したと思われる特殊な形態…もうちょっと個体数が稼ぎやすかったら研究に使いたいぐらいです.
一緒にミズギワゴミムシ類やハネカクシ類もいくつか出てきました.
去年は同所的にStygiotrechusも出てきたのですが,今回は見つからず.

サクライメクラチビゴミムシ
サクライメクラチビゴミムシの剛毛式

そして初採集のサクライメクラチビゴミムシ Trechiama inexpectatus.ムコガワと学名が紛らわしい…
本種は上翅剛毛の生え方が特徴的で(第3条に1本,第5条に2本),他の種群と区別されています.とはいえ剛毛の欠けている個体もあり,顕微鏡でのぞいても慣れていないと同定は難しいと思います.

2016年9月3日土曜日

水昆採集

師範です.
さっとん氏とりん氏の付き添いで水辺に行ってきました.


いろいろ大変でした.とりあえず海パンは海に持っていくものではないということを学びました.
今日見られた甲虫を覚えてる範囲で記録しておきます.

◆ハンミョウ Cicindela chinensis japonica
美麗種好きのさっとん氏が追いかけてた.
◆ヒラタアオミズギワゴミムシ Bembidion pseudolucillum
さっとん氏からいただいた.
◆コツブゲンゴロウ Noterus japonicus
マメゲンゴロウなどとともに池にたくさんいた.

コツブゲンゴロウ(左は標本針)

◆マメゲンゴロウ Agabus japonicus japonicus
普通種.
◆コシマゲンゴロウ Hydaticus grammicus
りん氏が1頭だけ採集.
◆ハイイロゲンゴロウ Eretes sticticus
ジュンサイ群落のある沼にいた.
Stenus sp.
この仲間はいつもわからない.
◆スジヒラタガムシ Helochares nipponicus
小顎ひげ第2節の形がヒラタガムシ属 Enochrusとは異なる.
◆タマガムシ Amphiops mater mater
丸い.
◆コガシラミズムシ Peltodytes intermedius
日当たりの良い大きな池にいた.
◆クロタマキスイ Pastillus eminentithorax
現地では小さすぎて何かわからなかったが個人的にこの日一番のアタリで,Hisamatsu (2013) により記載されたばかりの種.1mmあるかないかぐらいのサイズ.Kirejtshuk & Mantič (2015) は本種を基準種として新属Apastillusを設立している.

クロタマキスイ(左は標本針)

◆クロヘリヒメテントウ Scymnus hoffmanni
水辺の植物をスイープするとよく入る.
◆カツラネクイハムシ Donacia katsurai
9月に採れるとは思ってもみなかったが,3人で7頭採集できた.
◆ガガブタネクイハムシ Donacia lenzi
りん氏は沼を泳ぎながら本種を採ってた笑.
◆イネネクイハムシ Donacia provostii
ヒシについてた.
◆ジュンサイハムシ Galerucella nipponensis
ヒシについてた.
◆カミナリハムシ Altica cyanea
イネネクイハムシやジュンサイハムシとともにヒシの浮葉上でたくさん見られた.ヒシについてたのが気になっていたのだが,Nayek & Banerjee (1987) を見ると本種のホストとしてヒシが記録されている模様.ただ別の場所で採ったものと比べると,今回ヒシで採った個体の方は体腹面や脚の青色光沢がやや強い感じがする.


◆ヒシチビゾウムシ Nanophyes japonicus
ヒシについてた.

ヒシチビゾウムシ(左は標本針)

2016年8月29日月曜日

りんの単独ゼミ11 出逢いは突然に

師範、さっとん先輩が嬉々としてセラネクイを採集しているのを見て、
ついつい私も採りに行きたくなってしまい、
この前の土曜午前にポイントへ行ってみた。

ポイント付近の林道を進んでみると…


何かが飛び出して忙しなく動いたかと思うと、右の枝に止まった。


イトトンボ科はちらほら目につくが、
大きさや羽音からしてそれではない。

暗がりで一瞬見えたシルエット、
そして止まっているスタイルで、
もうその正体はわかっていた。
手元にあるすぐに振れる網はタモ網だけだったので、
それで丁寧に被せると…


カトリヤンマ♂



憧れのトンボとの対面は偶然となった。
数個体いたようだが、目当てはハムシで時間もなかったため、
1頭だけの採集となった。

帰ってからiPhoneで撮影。

スラリとしたスタイル

青緑色に輝く複眼

かわいくスタイル良く美しい、最高だ

2016年8月20日土曜日

りんの単独ゼミ10 八重山遠征(与那国島)後編

7/18
この日は水昆のための湿地探しと、イリエのためのヤエヤマコクタン探し。


ある道路沿いに池があったのでガサると。
これまたトビゲン。

与那国では、ウスバは少なくないらしい…??



ふとその時、薄緑色の動く影が…
それはカマキリ好きとして憧れだった、
ウスバカマキリであった。
感涙。手が震えた。







ヨツモンカメノコハムシの追加を
狙ってたら採れたアカギカメムシ
ヤエヤマコクタンを探してうろついていると、




茂みにヨツモンカメノコハムシ。
そしてアカギカメムシも追加。












有名な与那国蕎も食べた。美味でした。
この日も新たな昆虫数種と出逢い、1日を終えた。






7/19
1日採集ができる最終日。
前日でイリエヒメマルは諦め気味だったので、エサキタイコウチが狙い。
有名な水源地が湿地らしいので行ってみたが、
やはり水がない。
お決まりパターン、午前中でエサキタイコウチは早々に終了。
あげく道路から離れており声が届かない場所で、底なし沼で死にかけた。
なんとか生き返った。

最後だしと思い、アヤミハビル館へ。
ヨナグニサンが想像以上に大きくてかなり驚いた。
そしておまけで、目の前の水たまりにてトビゲンが採れた。

太陽光で反射する鳶色が艶かしい















さて、どうするか。
レンタバイク返却まで数時間。
結局この日まで採れず、もはや自分の中で幻になっていた
イリエヒメマルタマムシに、残りの時間を費やす事にした。

ヤエヤマコクタンは朝昼夕幾度となく様々な場所のをスイープし、
入らずに向かえた6日目。
スイープしても、昆虫すらろくに入らないヤエヤマコクタンのすぐ近くの所。

ダメもとでスイープしてネットを見ると、
色々昆虫が入る。
これは期待できるのではと思い、次々スイープしていくと、
7,8mm程の甲虫とでっかいハラビロカマキリ♀の姿が!!!

追い求めた姿が、そこにはあった。




イリエヒメマルタマムシ(ペア)。
与那国来て何度目か、手が震えた。

そのポイントでは8♂4♀で、
ヨナグニアカアシゾウムシもウジャウジャ。
この2種は同じような環境を好むのだろうか…?
それにしてもスイープが下手すぎた
(ネットに入らず落とす個体が多数)。



満身創痍でレンタバイクを返却し、
最後にノブオ黄昏採集で〆。
でかいノブオ。








20 日は10時出発で、14時に石垣着。
昼に八重山そばを食べ、その後はダラダラ過ごして遠征を終えた。
石垣でのヨツモンはまた今度のお楽しみにした。


〜後日談〜





与那国島でのイリエヒメマルタマムシの
公な記録は原記載以来?とのこと。
嬉しさ倍増である。


更に、八重山亜種は紅い輝きのあるサツマウバタマ。
真上から見ると紅い。














お尻から見ると…?



緑色!!!
角度の問題であるもののわりと青い。
もっと青いアオサツマなんてものもいるのだろうか…


りんの単独ゼミ10 八重山遠征(与那国島)前編

7/15
フェリーで与那国島に到着。

宿のお迎えがグラサンのザ・海の女性!な2人組でいきなりビビる。
そして、宿に着いてレンタバイクの送迎を待つものの来ない。
電話していると担当者がいないとのこと。



いきなりトラブった…




丁度海に行こうとしていた宿の女性たちに誘われるも断り、
違うレンタバイクで16時に出発。
この決断が後々利いてくるはずだと信じて笑

黄昏採集でノブオオオアオコメツキを4頭採集。


初採集リュウキュウカトリヤンマ♀も。




7/16
朝7時起きで早々に飛び出し、午前は水昆採集に費やす。
しかし湿地だったであろう場所が、どこもかしこも草原になってやがる…

なんとかトンボを便りにわりと広い湿地を発見。
一度釣り具屋に行き、タモ網を購入。
しばしゲンゴロウの話で盛り上がる。


ポイントに戻りすぐガサる。
最初に入ったのはトビイロゲンゴロウ!!!


目的の昆虫だったが、
湿地が少なく採れるか不安だっただけに、
ノブオより手が震えた。
(遠征終わる頃には、湿地や水たまりがあればどこでも採れることがわかった)
他にはツマキレミズスマシ、ウスイロシマゲンゴロウ、ヒメガムシ等色々水昆が入った。

夕方に、アオムネスジタマムシのなる木ノブオ黄昏飛翔のタコ採れポイントを見つけ、
両種が個体数の多いことを知った。

7/17
先輩に教えてもらったウバタマポイントでスイープを開始するも、
落ちてくるのはケムシばかり。
更にビーサンと足裏の隙間に滑りこんで来るツワモノまでいる始末。

足の裏で感じたツワモノはモフモフであった
※潰してません

先輩に弱音を吐いていると、
その直後からウバタマ時々サツマが落ちて来始めた!

 


美しい…!!

序盤でフレームを壊し(買ったばかり)、
もはや途中からビーティング状態。
もちろんネットインしない。
落ちたのを拾うか、
飛んでいるのをランニングキャッチが基本的な捕獲方法だった。

朝と夕方(昼は寝てた)でただウバとサツマを合わせて25個体。
お土産を含めて十分な個体数が採れ、この日は終了。
前半で採集した他の昆虫の写真は以下のような感じ。

リュウキュウベニイトトンボ

タモ網でヤエヤマコクタンをスイープ
アオムネスジタマムシ

アオムネ生態写真



りんの単独ゼミ10 八重山遠征

遅くなりました!

徳島遠征で一度は満たされた欲求が、
晴れることはやはりなかった…
人生初の単独離島遠征です。


7/14石垣で一泊
7/15昼過ぎ〜7/20朝まで与那国
7/21昼過ぎに石垣から関西へ


7/14早朝。
予想通りろくに眠れず、朝4時から支度をして5時に出発。

しかし…
現在下宿している場所はある程度都会であるから、
東京育ち感覚で始発はとっくに4時台で出ているだろうと思い込み、
始発の時間が遅く?、関空行きのバスに間に合わない可能性が…呆然。

そこへ運良くタクシーが通り、2000円という手痛い出費だがなんとか石垣へ。
正直かなり助かった。



石垣では、北部でヨツモンオオアオコメツキが本命。
離島に詳しいさっとん先輩と、知識の豊富な師範に度々連絡を取りながら、
レンタカーで採集。
石垣そのものどころか虫の知識も乏しいので、
とりあえず適当に散策して出逢った虫を採集するも、本命は採れず。

そんな中で採集できた虫がこちら。
アヤムネスジタマムシ1ex
キボシフナガタタマムシ6exs
ハマゴウハムシ2exs
チャイロカナブン3pair
オオニシキキマワリモドキ1pair
イブシキマワリ3exs
フタモンウバタマコメツキ1ex
イシガキシロテンハナムグリ1ex
シランオオベッコウ1ex
キボシカミキリ1ex

 


7/15与那国へ。





りんの単独ゼミ9 黄昏採集

7/1夕、7/2朝、7/3朝夕、7/4朝に河川敷、7/2夕に某公園に行ってきました。

7/1夕はたくさん飛んでいるのに何も採れず…
ロッドを最初から伸ばした状態で慣れることを目的としてましたが、
ここ最近のネアカ外しも相まって心が折れかけてました。

7/2朝は原点回帰し、成熟マル♂と未熟コシボソ♀を採集。
その際師匠にもお会いしました。
トンボの話をたくさんでき、非常に楽しい時間を過ごせました。
また、採集の仕方を観察し、上手い人の行動をいくつかわかったかなと思います。
それを実行できるようになるには結局経験が必要なわけですが…

7/2夕はネアカを狙うもヤブ♂のみ。

7/3朝も師匠とお会いしましたが、
この日の朝は一瞬しかトンボが出てきませんでした。

7/3夕は他学部の先輩と河川敷ポイントでお会いしました。
マルタン、ヤブがなかなか高所から降りてこず、
日の入り後のコシボソ採集に励むも装備の差でかなわず。
未熟コシボソが乱舞していました。

7/4朝はコシボソ未熟リベンジで1♂4♀。
念願の♂が採集できたので、満足でした。

今週は大学付近のコシボソポイントがあるか、
探索してみようと思います。

2016年8月14日日曜日

【画像あり】虫の少ない時期に湿地へ行ってみた結果…part2

ネクイハムシにかぶれている師範です.
今日はさっとん氏とりん氏とともに,湿地というか池をいくつかまわってきました.

朝9時過ぎにS駅集合.
バスに揺られてけっこう田舎な場所まで行ってみました.すごく長閑な場所です.
そしてまず,バスを降りてすぐのところにあったため池がこれ.

ヒシ群落のある池(さっとん氏撮影)

ヒシ群落がありますが,何もいませんでした.
ここは池の横にアキチョウジが生育していて,イカリヒメジンガサハムシ Cassida sigillataがいたぐらいでした.
りん氏はいつも通りトンボを追いかけていました.

このあとも地図を確認しながら,良さげな池を探します.
帰りのバスの時刻が早かったので,急いで狙いの虫がいそうな場所を探索しました.
そして私があらかじめ文献を見て目星をつけていた池に到着.
そこは水面にヒシ類やヒルムシロ類があり,周囲にはガマやミクリの仲間もある良い池でした.

ミクリ類などがある池

覗いてみると,すぐにりん氏が何かを発見!
本日のメインターゲット,キンイロネクイハムシ Donacia japanaでした!!美しい!!

キンイロネクイハムシ

続いてさっとん氏もキンイロネクイを発見.
やべぇなと思いながら,その後私もようやくゲット.
私と違ってさっとん氏は気合の入った長靴装備で,次から次へと見つけていました.
りん氏に至ってはズボンの裾をまくってサンダルで池に突撃していました
(この2人にはいつもやる気で負けている気がする…)

満足したところで,バス停に戻ることにしました.
帰り道にさっとん氏はタマムシ Chrysochroa fulgidissimaやアオカナブン Rhomborhina unicolor unicolorといった美麗種を採っていました.抜け目ないな.

これで今日は終了にしても良かったのですが,せっかく来たので帰りのバスを途中下車して,コウホネ類のあるため池にも寄ってみました.
まあ一応セラネクイハムシ Donacia akiyamaiを探してみるも,全くダメでした.
しかし,その池の周りの泥っぽいところでさっとん氏が何かを見つけた模様.
見せてもらうとヒメタイコウチ Nepa hoffmanniでした.こんなところにおるんかいっ!

ヒメタイコウチ

普通の人なら絶対スルーしそうな場所なのですが,ちゃんと見ているとはさっとん氏さすがです.
ちなみに私はその近くで初採集のヒメヒョウタンゴミムシ Clivina niponensisをゲット.


2日連続の出動は疲れましたが楽しめました.

2016年8月13日土曜日

【画像あり】虫の少ない時期に湿地へ行ってみた結果…

虫の少ないシーズンになって悲しい師範です.
今日はさっとん氏と一緒にとある湿地へ行ってきました.

最寄りの駅から1時間くらい歩いてようやく目的地に到着.
ジュンサイが生育する小さな湿地では,ガガブタネクイハムシ Donacia lenziがいました.
足を踏み入れたら抜け出せなくなりそうだったので,双眼鏡と長竿を駆使して岸から採集.
あと湿地にはハイイロゲンゴロウ Eretes sticticusが泳いでました.

ガガブタネクイハムシの生息環境(さっとん氏撮影)

次にその近くの池へ移動.
そこは水面にヒシがあり,イネネクイハムシ Donacia provostiiやジュンサイハムシ Galerucella nipponensisがいました.

イネネクイハムシの生息環境

同じ池で同じ植物にいた2種ですが,イネネクイがいるあたりではジュンサイハムシがおらず,ジュンサイハムシがいるあたりではイネネクイが確認できませんでした.たまたま⁇
イネネクイは目視で探すのに苦労しましたが,光りものに敏感なさっとん氏は見つけるのがめっちゃうまかったです.

本日採集したネクイハムシ類
左: ガガブタネクイ     右: イネネクイ

2016年7月30日土曜日

湿地めぐり

師範です.
今日はN市自然保護協会や県立博物館の方々と一緒に湿地をいくつかまわってきました.
普段は柵がしてあり立ち入れない所もあるのですが,管理されている方に許可をいただいて入らせてもらえることに.



そのうちの一つの湿地にはヒツジグサがわずかにあり,1頭だけガガブタネクイハムシ Donacia lenziがいました.

ガガブタネクイハムシ

ほかにもヒメゲンゴロウ Rhantus suturalis,メダカハネカクシ属の一種 Stenus sp.,ホンシュウチビマルヒゲナガハナノミ Macroeubria similisなどを確認.
あと,ヒルムシロ類が生育するため池でミズスマシ Gyrinus japonicusが群れて泳いでいるのを見ました.今となっては環境省RL絶滅危惧II類のミズスマシですが,私が小さい頃は普通にいたんですよね…しかしこんな場所がまだ身近に残っていたとは驚きでした!

ミズスマシ