この間の土曜日,大阪北部へ採集に行ってきました.
寒くもなく暑くもなく,ちょうど良い気候でした.
一応この日見られた甲虫類を記録しておきますね.
◆ニワハンミョウ Cicindela japana
この日見たハンミョウは全部ニワだった
◆マヤサンオサムシ Carabus maiyasanus maiyasanus
死んでた
◆ヤホシゴミムシ Lebidia octoguttata
樹上性の美麗種
◆オオヨツアナアトキリゴミムシ Parena perforata
別名オオミツアナアトキリゴミムシ
◆フタホシアトキリゴミムシ Lebia bifenestrata
ちょこまかしてた
◆ヒメミズギワヨツメハネカクシ属の一種 Lesteva sp.
ヒメドロと一緒に採れた
◆セスジハネカクシ Anotylus cognatus
獣糞に集まっていた
◆ヒゲブトハネカクシ属の一種 Aleochara sp.
このグループはホント同定難しい
◆センチコガネ Phelotrupes laevistriatus
写真に撮ってあげた
◆ウスチャコガネ Phyllopertha diversa
どこにいたか忘れた
◆コアオハナムグリ Gametis jucunda
大阪はオキナワコアオ(アオヒメハナムグリ)の記録もあるが,ただのコアオだった
◆マルヒラタドロムシ Eubrianax ramicornis
小川が流れるそばの樹上にて採集
◆マルヒメツヤドロムシ Zaitzeviaria ovata
鼻息で飛んでいくサイズ
◆ナガタマムシ属の一種 Agrilus sp.
雌だったので種同定を断念
◆ヒラタチビタマムシ属の一種 Habroloma sp.
ヒラタかヒメヒラタだが,比較標本がないのでどっちなのかよくわからない
◆ニホンベニコメツキ Denticollis nipponensis nipponensis
普通種
◆アカハラクロコメツキ Ampedus hypogastricus hypogastricus
数少ない同定可能なアンペ
◆ヒラタクシコメツキ Melanotus koikei
同定の厄介なグループだが,本種は前胸腹板突起の形状から同亜属の類似種と区別できる
◆ウスバキスイ Cryptophagus cellaris
キスイムシの中ではよく見るほう
◆クロモンキスイ Cryptophagus decoratus
図鑑同定ではヨツモンキスイに落ちたが,現在クロモンのシノニムとされているらしいのでこれに従った
◆コクロヒメテントウ Scymnus posticalis
幼虫がカイガラムシに擬態することで知られる
◆ヒメアカホシテントウ Chilocorus kuwanae
ミカドテントウだったら嬉しいが,どうみても残念な赤斑がある
◆ナナホシテントウ Coccinella septempunctata
おなじみのやつ
◆ナミテントウ Harmonia axyridis
近くにマツはなかったので,とりあえずクリサキではなくナミテンとした
◆ジョウカイボン Lycocerus suturellus luteipennis
この属の文献を持ってないので,西日本亜種でいいのか自信がない…
◆ヒメジョウカイ Lycocerus japonicus japonicus
ビーティングで結構落ちる
◆セボシジョウカイ Lycocerus vitellinus
即リリース,さようなら
◆ニンフジョウカイ属の一種 Asiopotabrus sp.1
このグループはTakahashi(2012)のモノグラフを見ても難しい
◆ニンフジョウカイ属の一種 Asiopotabrus sp.2
sp.1より薄い色をしている
◆ケシジョウカイモドキ Dasytes vulgaris
ニセケシではなさそう
◆ツマキアオジョウカイモドキ Malachius prolongatus
特にジョウカイに似ているわけでもない
◆チャイロヒゲボソコキノコムシ Eulagius irregularis
個人的に初採集
◆アカガネハムシダマシ Arthromacra decora
アオハムシダマシ属図鑑(今坂,2006)で調べてこれに落ちた
◆ナガハムシダマシ Macrolagria hirsuta
あまりハムシには似ていない
◆ムナビロアカハネムシ Pseudopyrochroa laticollis
雌だったので頭部の独特な構造が見れず残念
◆タカオヒメハナノミ Falsomordellina takaosana
ヒメハナノミ族の同定は難関だが,後跗節の段刻があること,小あごひげ末端節の形,触角の第4節が最長であることから本属に落とすことができた
◆クロフナガタハナノミ Anapsis marseuli
ハナノミではなくハナノミダマシの仲間
◆モモブトカミキリモドキ Oedemera lucidicollis lucidicollis
後腿節に性的二型があることで有名
◆キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens
一見ハムシに見えなくもない
◆チャイロヒメハナカミキリ Pidonia aegrota aegrota
目立った斑紋のないピドニア
◆シロオビゴマフカミキリ Falsomesosella gracilior
個人的に初採集
◆キイロクビナガハムシ Lilioceris rugata
この仲間のハムシは単子葉食
◆キイロナガツツハムシ Smaragdina nipponensis
うちの大学にもよくいる
◆バラルリツツハムシ Cryptocephalus approximatus
持ち帰って一応確認するも,ルリツツではなかった
◆クロボシツツハムシ Cryptocephalus signaticeps
テントウっぽい模様のハムシ
◆ムシクソハムシ Chlamisus spilotus
まさに虫の糞
◆ドウガネツヤハムシ Oomorphoides cupreatus
ホストとは関係ない木から採れた
◆マダラアラゲサルハムシ Demotina fasciculata
チャの害虫
◆トビサルハムシ Trichochrysea japana
四国まではオキナワトビサルも記録されているが,ここのはたぶん普通のやつ
◆フジハムシ Gonioctena rubripennis
やや黒化した個体もいた
◆クロウリハムシ Aulacophora nigripennis nigripennis
ウリ科の害虫
◆クワハムシ Fleutiauxia armata
クワというかいろいろな植物につく
◆ルリバネナガハムシ Liroetis coeruleipennis
保育社の甲虫図鑑(木元,1984)ではホストがクヌギとなっているが,だいたいスイカズラにいる
◆イタドリハムシ Gallerucida bifasciata
これを見ると毎年初夏を感じる
◆フタホシオオノミハムシ Pseudodera xanthospila
サルトリイバラで採集
◆ツブノミハムシ Aphthona perminuta
ビーティングでよく落ちる
◆キバネマルノミハムシ Hemipyxis flavipennis
たまに見かける
◆カシルリチョッキリ Rhodocyrtus assimilis
小さいが美麗種
◆ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster
即リリース,さようなら
◆エゴツルクビオトシブミ Cycnotrachelus roelofsi
エゴノキに揺籃をつくっていた
◆ヒゲナガホソクチゾウムシ Pseudopiezotrachelus placidus
たしかフジで採れた
◆ヒラズネヒゲボソゾウムシ Phyllobius intrusus
左右合わせた上翅端がほぼ直角になることが特徴
◆カシワクチブトゾウムシ Nothomyllocerus griseus
最近この属に移された
◆シギゾウムシ属の一種 Curculio sp.
小型のシギゾウはやはり難しい…
◆イチゴハナゾウムシ Anthonomus bisignifer
バラ科の花に多い