2016年3月27日日曜日

面白い名前の山の麓

師範です.
東北採集のパート2を書きます.
23日はヨン様と採集に出掛けてきました.
りん氏も行きたがっていたのですが,連絡が取れなかったので2人で行くことに.後から聞いたら,前日遅くまで飲んでいて朝はホテルで爆睡してたようです.

仙台から仙山線の電車に1時間ほど乗って,面白そうな名前の駅で下車.
この日は特に何が目的というわけではなく,沢掘りができそうな場所に来てみました.
ところどころに雪が残っていましたが,地面は凍っておらず安心しました.


沢の斜面を掘ってみると,モリヒラタゴミムシ類 Colpodes sp.やツマグロアカバハネカクシ Hesperus tiroが出てきました.
土の中からは甲虫以外にもコハナバチ類 Lasioglossum sp.,ガロアムシ Galloisiana nipponensisなどの昆虫が見られました.
また,倒木の樹皮をめくるとこんなのがいました.

アカハネムシ類の幼虫

この変な虫,ハサミコムシを太くしたような外見をしていますが,正体はアカハネムシ科の幼虫です.
日本産アカハネムシ科の幼虫についてまとめたHayashi(1969)を見ると,腹端の突起の形状はムネアカクロアカハネムシ Pseudopyrochroa atripennisに近い感じがします.
ところで,この仲間の腹端の突起にはどんな機能があるんでしょうかね?

その後,ヨン様はもろくなった立枯れの木からマイマイカブリ Damaster blaptoides babaianusとクロナガオサムシ Leptocarabus procerulus procerulusを採集.
私はオサムシに嫌われているようなので,仕方なくフキノトウをとっていました.たくさんありましたが,食べきれる分だけ持ち帰りました.
この日は自分で大したものは採れませんでしたが,後からヨン様にヘリアカデオキノコムシ Scaphidium reitteriなどをもらいましたので良しとしましょう.

【追記】
4月6日,数頭持ち帰ったアカハネムシ類の幼虫のうち,1頭が羽化しました.
ムネアカクロではない…


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