2016年1月3日日曜日

師範の単独ゼミ3 採り初め

師範です.
2016年の初陣に行って参りました.
場所は…採集品でだいたいバレてしまうと思います笑.
以前から行ってみたかったところです.

目的地近くまではバスで移動し,バス停横から林道に入っていきました.
林道に沿って川が流れていて,一部湿地っぽい場所もあるような,そんな林道です.
良さそうな枯沢でもないかと思って歩くも,そういう場所はなかなかありません.
しばらく歩くとやっと良さげな沢があったので入ってみることに.

斜面の土を掘ってみるとオオオサムシ Carabus dehaanii dehaanii,ミヤマヒサゴゴミムシ Broscosoma doenitzi,ルリヒラタゴミムシ Dicranoncus femoralisがいました.
ミヤマヒサゴは久しぶりでした.くびれのある変な形をしていて好きです.後翅は退化しています.

ミヤマヒサゴゴミムシ

ここはオオクワの産地としても知られていた場所らしいので朽木も割りましたが,出てきたのはコクワガタ Dorcus rectus rectusでした.ガクッorz
コクワはリリースというか,もう手に取ってすらいません.

その後,また別の沢へ移動しました.
今度は小さい沢だったのですが経験的に良さそうな感じがして,掘ってみるとガロアムシGalloisiana nipponensisが出てきました.
ガロアというのは発見者の名前です.このグループは原始的な直翅系昆虫と考えられています.
個人的には目レベルで初採集でした.

ガロアムシ

あとホソヒラタゴミムシ Pristosia aeneolaがいくつか出てきました.
そして散々掘りまくった末,やっとコイツも姿を現しました.

ポンポンメクラチビゴミムシ

ポンポンメクラチビゴミムシ Trechiama parvusです.実は今日はこれを探しに来ていました.
昨年末にサクライ,ミノオ,ノトを狙って惨敗してるので嬉しい限りです(後脚が欠けてるけど).
採集したとき,Trechiamaにしてはかなり小さいという印象を受けましたが,Ueno(1980)の原記載を確認するとヨシイメクラチビゴミムシ群の中で最小だと書かれていました.
この場所の付近にはイズリハメクラチビゴミムシ Stygiotrechus morimotoi notarumもいるのですが,こちらは採れませんでした.
チビゴミは小石の多い粘土質の層にいるようなので,枯沢でそのようなところを探して掘ります.
今回はこんな感じのところから得られました.
出てきた深さは地表から30cmくらいでした.

その後もドロドロになるまで頑張って探しましたが,追加は得られませんでした.
チビゴミ採集は消耗体力あたりの獲物数が少なくコスパ悪いです.
最後にドロドロになった靴を洗うため川に行き,ついでに網を入れてミゾツヤドロムシ Zaitzevia rivalisを採りました.
本日は自分のHPが0になったのでここで帰路につきました.

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