実験のデータまとめたり論文書いたりしないといけないのですが,筋トレも兼ねてまた勝手に出動してしまいました.
ついカッとなって採集した.虫なら何でも良かった.今は反省している.
今回は久しぶりに裏六甲へ行ってきました.昨年はダイモンジソウを探しに有馬付近へ行ったのですが,それ以来かもしれません.
今の時期,フユシャクは飛んでいましたが多くの虫は越冬中なので,それらを探し出して採集します.
まず,前日に地図とにらめっこして決めておいた林道に向かいました.
今年は暖冬のせいか,この時期にシマヘビが途中の道端にいて驚きました.
林道を進むと,こんな感じの小さな枯沢がありました.
その斜面の土を掘ってみると,オオオサムシ Carabus dehaanii dehaaniiやマヤサンオサムシ Carabus maiyasanus maiyasanusが出てきました.どちらも基亜種です.
マヤサンオサは六甲山地を代表する昆虫の一つだと思います.これらは採り飽きたので写真だけ撮って即リリース.
あとはヤセモリヒラタゴミムシ基亜種 Colpodes elainus elainusやナガゴミムシの一種 Pterostichus sp.,ハサミコムシ類ぐらいでした.
プテロの同定はやはり苦手です.持ち帰ってゲニも抜きましたが,ふにゃふにゃでよくわかりませんでした.
ヤセモリヒラタはたくさんいました.
その斜面の土を掘ってみると,オオオサムシ Carabus dehaanii dehaaniiやマヤサンオサムシ Carabus maiyasanus maiyasanusが出てきました.どちらも基亜種です.
マヤサンオサは六甲山地を代表する昆虫の一つだと思います.これらは採り飽きたので写真だけ撮って即リリース.
あとはヤセモリヒラタゴミムシ基亜種 Colpodes elainus elainusやナガゴミムシの一種 Pterostichus sp.,ハサミコムシ類ぐらいでした.
プテロの同定はやはり苦手です.持ち帰ってゲニも抜きましたが,ふにゃふにゃでよくわかりませんでした.
ヤセモリヒラタはたくさんいました.
マヤサンオサムシ |
マツの朽木があったので割ってみると,ヨツコブゴミムシダマシの一種 Uloma sp.が出てきました.
材割りではよく見かけるグループなのですが,同定はけっこう難しいです.
Masumoto & Nishikawa (1986) のレビジョンを見ると,本属は日本から12種が知られ,下唇基節や前脛節の形状などが重要な分類形質になっているようです.
でもおそらくモトヨツコブゴミムシダマシ U. bonzicaのような気がします.リリースしたのでちゃんと確認してないですが,モトヨツコブなら以下のような特徴が見られます.
・オスの前胸背板は凹陥部に2対の隆起を有する
・下唇前基節は広く毛に覆われる
・前脛節内縁の基部は緩やかに曲がるだけで湾曲しない
それから水の流れのある別の沢に行き,先日新調した自作ヒメドロネットを使ってみたところ,ツブスジドロムシ Paramacronychus granulatusとマルガムシ Hydrocassis lacustrisが採れました.
ツブスジは林内で少し水が流れるような沢にいることがありますが,六甲山地では初めて見ました.
マルガムシは光の速さでリリース.
マルガムシは光の速さでリリース.
あと,神戸でノトメクラチビゴミムシ Trechiama notoi (と思われる種) が記録されている場所の近くまで行ったのでダメ元で探してみましたが,やっぱりダメでした.
土の質がイマイチだった気がします.探した場所は火成岩類の有馬層群でしたが,こういう地質でも採れるのでしょうか…
タイプ産地から離れた特異な分布という意味でも興味ありますが,やはり巨大と言われる本種の雄交尾器を見てみたかったです.交尾片も先端が露出するほど大きいそうで,もうチビゴミ界のドウキョウですね.
結局たいした収穫がなかったので林内の落ち葉を持ち帰って自作ツルグレンにかけましたが,昆虫は何も出てきませんでした.
しかし,今日は多少の筋トレにはなったと思います.これで研究室内で腕相撲があっても最弱は免れそうです.
0 件のコメント:
コメントを投稿