イチイガシに特異的に見られるテントウムシを探しに京都へ行ってきました.
以前から一度チャレンジしてみたいと思っていたテントウのひとつです.
駅を降りて目的の場所に到着し,さっそくイチイガシを探します.
あたりにはいろんなカシやシイがあり,しばらく散策していると大きなイチイガシが目に入りました.さっそくターゲットの虫がついてないか確認します.
この時期にはイチイガシの葉の裏で越冬することが知られているので,木の下に立ちひたすら目視で黒い点を探します.
一本目の木を探せども,いない・・・
二本目,いない・・・
そう簡単には見つかりません.
直前まで生態写真をググってたからサーチイメージは完璧なはずなのに.
目を皿にして三本目の木を見ていると・・・ いた!!イチイガシの漆黒の精霊,ミカドテントウ Phaenochirus mikadoです!!
イチイガシの葉裏につくミカドテントウ |
じっと葉を見上げて不意に何か手にとったと思ったら突然しゃがみこんで黒い点にしか見えない物体を見てニヤニヤする私は完全に怪しい人だったと思います.
移動してさらに別の木を探してみると,まとまって越冬しているミカドテントウが!!
教科書通りの越冬状況を観察でき満足したので帰ることに.
本種はイチイガシにつくという生態がわかるまではかなり稀な種だったようです. それにしてもこんな場所にいるのかぁという感じでした.
イチイガシには他にオオツカヒメテントウなどもつくと言われていますが,今回は見つかりませんでした.
<追記>
後日,採集品は見事にすべてゴム化していましたが無理矢理展足しました.改めて見ても良さみが深いテントウムシですね〜.右についてるのは雄交尾器です.
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